御神楽岳101023

2010-10-30

御神楽岳(二百名山登山第51山)

 

1.日時

20101023

(二百名山登山第51百名山100座と合わせて151/200山登頂

 

2.行程

御神楽岳:標高差1120m、タイム7:38(休憩含む)

10/23、6:35広谷川林道終点(標高270m)発、7:30~37湯沢出会(標高350m)、一つ目のリッジ上8:30~40(標高680m)、9:32~40湯沢の頭手前(標高1000m)、10:30~40殺生窪(標高1150m)、11:28~58御神楽岳山頂(標高1386.5m)、12:48~57大森下水場(標高930m)、1:20~36ブナ林平坦地(標高680m)、14:13室谷登山口(標高300m)着

 

3.本文

 小生の手元にある「御神楽岳」五万分の一地図は発行日付が昭和46年2月28日であり、その昔大学時代に購入したものが未使用のまま本棚に眠っていた。会越国境のスラブ岩壁の山として以前から気にはしていたものの、会津の山奥のそのまた向こうという不便なロケーション故今迄行きそびれていたのであるが、今回、漸くこの地図に記録をつけることができた。

御神楽岳は二百名山の中でもハードコースと位置付けられており、特に東面の栄太郎新道はナイフリッジの岩稜とのことで、紅葉に映える岩を楽しみに計画した。Iは岩稜は嫌いだと言うので西面の室谷コースからの往復、M、Tは登りに岩稜を楽しみ、山頂集中。下りは安全な室谷コースを一緒に下山することにした。

 10/22、20:30新宿発、東北道から磐越道津川IC経由、広谷川林道終点迄T号で入り、1:00登山口着。駐車スペースは6台程度で、先行車は1台のみ故堂々と真ん中にテントを張って就寝。

10/23、室谷コースへまわるIを見送り、6:35広谷川登山口発。林道崩落、青苔でつるつるすべる沢筋、大きな朴葉の落葉で隠されたゴロ石トラップ等々、快適とはいえない道が湯沢出会迄続く。しかしながら湯沢出会いから見上げるスラブ壁はまことに見事。我々が着いたその時は白い雲のベールに隠されていたのだが、数分後にはきれいさっぱり雲が払われ、さながら映画の幕開けの如く忽然と高みに現れたスラブ壁群には目を見張らされた。

<雲のベールに隠された湯沢スラブ>      <雲のベールが開いた湯沢スラブ>

ここから道は一転して尾根へ向けての急登となり岩場が連続する。鎖は要所に掛けられているが、どういう訳か核心部のラクダのコブ状リッジには鎖がない。ここは安全を図って股擦りで通過しリッジ上のテラスでタルミ。湯沢の頭左の会越国境稜線からは雲の滝が流れ落ちこれもまた壮観。

 <らくだの背中股擦り>              <雲の滝>

一段上にまたリッジ状の岩場があり、ここも鎖はない。傾斜は緩く乾いているので、今日は問題は無いが雨や下りでは少々嫌な所。Mは、ルートを無視し、突き出した岩を乗り越えてそのまま稜線通しに行ってしまったが、小生はルート通り岩の下から右をトラバル。ところがその後は、稜線までホールドの少ない登り返しとなっており、止む無く鎖にすがって登る。これなら稜線の方がましだったか?

<おいおいどこへいく?>              <湯沢の頭から御神楽岳>

高頭直下は右手沢筋上部の湿った草付スラブがルートで、先程のリッジよりもこちらの方が余程気を使ったが、その先は普通の尾根道となり、景色を楽しみながらゆっくり登る。湯沢の頭に立つと、目前のスラブ壁の向こうに御神楽岳が聳え、なかなか立派である。

11:28、御神楽岳山頂にて室谷コース経由先着のIと集中再会。室谷コースを3Hで快調に登り、既に1H弱山頂で待ったとのこと。山頂からの展望は雄大で、越し方遠く湯沢の頭の向こうに飯豊連峰が見え、南には、守門、浅草から毛猛、未丈が連なる。栄太郎新道では数パーティーしか追い越さなかったが、室谷コースがメインストリートのようで、山頂には続々と人が集まってくる。ついには山頂があふれそうになってきたので、昼前に下山にかかる。

 <御神楽岳山頂集中>            <御神楽岳から湯沢の頭、遠景は飯豊>

 室谷コースは、広葉樹林帯の広く緩い尾根の快適な下りで、積雪期には山スキーも使えそうである。(栄太郎新道の方は積雪期は明らかに通行不可)のんびり下って2H強で14:13、室谷登山口着。本日の宿、三川温泉みかわ荘に向かう。

<雨乞い峰から御神楽岳をバックに>      <快適なブナ林の下り>

 

以上

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